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男性のクラミジア

  • 男性のクラミジア

性感染症のなかでもクラミジアは非常に注意が必要な疾患です。クラミジア感染症は男性の場合では自覚症状が強く、比較的初期の段階で症状に気がつくことが大半です。しかし、女性の場合には自覚症状に乏しいことが多いので、男性が無防備な性交渉を通じて感染してしまうことがあります。クラミジアを相手の女性に感染させてしまうと不妊症などのトラブルの原因になるので、しっかりと治療をしましょう。

放置しておくとこんなことになる可能性があります

クラミジア

クラミジア感染症の症状は尿道炎と精巣上体炎です。男性では排尿時に違和感を感じたり痛みを感じることが多く、性器の周囲にかゆみを伴うこともあります。他の疾患に比べて自覚症状に乏しいことが多いので、最近では16〜25歳の男女の5〜6%の方が感染していると言われています。クラミジア感染症で注意したいのはセックスパートナーにも同じように治療が必要になるということです。女性が感染している場合には特に注意が必要で、女性の自覚症状が乏しいことに注意しなくてはなりません。放置してしまうと不妊症の原因となるので早期の治療を心がけましょう。

クラミジアの検査内容

クラミジア検査を受けるきっかけとして、自覚症状があったとき、またはセックスパートナーが何らかの性病を患っているといった場合にあたると思われます。
検査を受けるのに、どういったタイミングが良いのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
クラミジアは原因菌である「クラミジア・トラコマティス」に感染することで生じますが、細菌の潜伏期間がおよそ1~3週間です。
細菌が細胞内に潜伏しているときは正確な検査結果が出ないため、性交から3日目以降に検査を受けると良いでしょう。

検査に抵抗のある方は多いと思われますが、当院ではしっかりと配慮いたしますので男性のクラミジア検査では新宿の当院泌尿器科をご利用ください。自由診療だけでなく保険診療もおこなっております。

クラミジアの検査には2通りあります。
1つはクラミジア抗原を特定する検査です。
クラミジア抗原とは、クラミジアそのものの存在を指しますが、採取方法は尿検査となりますので、痛みなどの心配はありません。
尿検査では中間尿では抗原が見つからない可能性もあるため、十分にためた初尿を検体として提出していただきます。
抗原検査ではさらに複数の方法があり、PCR法やSDA法、TMA法などに分かれ、方法によって検査結果までの所要時間が変わります。新宿西口にある当院泌尿器科では、正確性の高いPCR法を採用しています。

2つ目はクラミジア抗体を特定する検査です。
細菌(抗原)が体内に侵入するとひとの免疫機能が作動し、防御する物質が産生されます。
これを「抗体」と呼び血液の中に現れるため、採血検査となります。
クラミジア抗体としてはIgAとIgGの2つの物質が検査対象です。

クラミジア検査にあたって

クラミジアの検査において陽性となった場合には、すぐに抗生剤の内服などで治療が開始されます。
一定期間の薬の内服が終了すると、完全に治癒したかどうか確認の検査が再度必要となります。
症状がないからといって自己判断で内服を途中で中止するのはとても危険です。
クラミジアは症状がはっきりしないこともあるので気が付きにくいケース、または軽症の場合がありますが、放置して治るものではないことや、パートナーに対して感染を拡大してしまうということをしっかりと覚えておく必要があります。
クラミジア検査を受ける際には、可能であればパートナーも一緒に検査を受けることをお勧めします。
女性の場合は産婦人科、婦人科、男性では泌尿器科、性病科へお越しください。新宿だけでなく、池袋や渋谷などにも多くの婦人科や泌尿器科があります。
最近ではオーラルセックスが原因で咽頭にもクラミジア感染することが多くなりました。
場合によっては、喉にも違和感が出ることもありますので、液体をうがいしたり、スワブで咽頭の粘膜をぬぐったり抗原検査を追加する場合もあります。
自覚症状があるときは特に早急に受診しクラミジア検査を受けるようにしましょう。

クラミジア治療

クラミジアは保菌者との性行為によって、細菌が尿道や咽頭などに寄生し感染します。
尿道に感染した場合は尿道炎を起こすため、痛みや尿道からの排膿が見られることが一般的ではありますが、症状を自覚できないケースも少なくありません。
尿道口からの排膿や尿を検体として、クラミジア細菌の特定を行うことが治療の一歩です。
クラミジア独自のDNAが確認されると、クラミジア細菌に対して薬効をもつ抗菌薬を用いて内服治療を行います。
一般的にはマクロライド系抗菌薬、テトラサイクリン系抗菌薬、ニューキノロン系抗菌薬から選択することになりますが、薬剤によって服用する量や回数は異なり、7~14日間を目安に継続的に内服することになります。

その後は服薬が終了してから2〜3週間前後にクラミジアの有無を病原検査によって確認することになります。
新宿のエリアではこうした感染症に悩む方が多くいますが、中には受診前に治療の複雑さを予想して躊躇されることもあるようですが、治療はいたってシンプルで痛みや苦痛を伴うものではありません。
感染の可能性や、自覚症状を感じた場合には、すみやかに泌尿器科受診をおすすめいたします。

クラミジア治療には時間と継続が必要

クラミジア治療に数週間という時間が必要になりますが、これは細菌の増殖に原因があります。
細菌は人の粘膜の細胞に寄生することで細胞分裂を繰り返していく仕組みをもっています。クラミジア細胞の細胞分裂は72時間前後であり、抗菌剤は細胞分裂の最終段階にしか効果をあげられないという特徴もあるため、細菌にとどめを刺す機会まで時間がかかることになるのです。
時間がかかることを面倒に思う方もいるかと思いますが、自己判断で内服の中断を行ってしまうと様々なリスクがあがってきます。
クラミジアは激しい感染症状を現さないこともあるため、自覚症状だけで細菌の死滅は判断できません。
完治しない状態で放置してしまうと、症状がなくても細菌は増殖するため、気づかぬうちにパートナーへ感染する可能性が高まってしまいます。
感染拡大だけではなく男性では精巣上体炎に進展し、最悪な場合では男性不妊症に陥る場合もあります。
またクラミジアによって傷つけられた部位からHIVウイルスが侵入しやすくなるというリスクも高まります。
感染を予想できた場合や何かの症状を自覚した場合などは、男性は泌尿器科を受診、パートナーの女性は産婦人科や婦人科受診を共に行うことが望ましいとされています。

市販薬などの自己診断はこんな危険性があります

クラミジアを治療する市販薬はまだ販売されていません。クラミジアを治すにはクラミジア菌を殺すマクロライド系という種類の抗菌薬やニューキノロン系の抗菌薬を使う必要があります。薬の選び方もとても重要なポイントで、しっかりと症状や検査をしてから適切な治療薬を選ぶには医師の正しい診断が不可欠です。自分のためにも、また、自分のパートナーのためにもクラミジアでお困りの場合には是非一度病院で治療を受けましょう。

クラミジアの治療方法

患者様の中には、性病検査キットなど使用し自宅で検査した後に受診される方もいますが、そういったことも経緯のひとつとして診察時にお話しください。
新宿の当院泌尿器科ではクラミジア感染症に対しては、抗生剤の内服薬を用いた治療を行います。
抗生物質によって投与の方法が違ってきますが、いずれにしても内服薬がほとんどですが、淋菌などと病気が重なっている場合、もしくは重症化しているケースには点滴を行うこともあります。
クラミジアは繁殖力が強いため、薬を内服した後でも存在する場合があります。
まずは決められた方法を守って内服することを守っていただき、内服終了後に時間を空けて再検査を行います。
時間も経過し、症状も落ち着いてくると再検査を受けない方もいますが、残存している菌によって再発の可能性は十分にありますので、最終的な確認まではしっかり通院することをおすすめします。
またパートナーの方にも感染している可能性がありますので、パートナーの方も検査を受けることをおすすめいたします。

クラミジアの治療薬

クラミジアに抗菌力のある薬剤は、マクロライド系抗生剤、ニューキノロン系抗生剤、テトラサイクリン系抗生剤です。
以前まではクラビット(ニューキノロン系)やミノマイシン(テトラサイクリン系)が主流として使用されていましたが、クラミジアだけではなく、多くの疾患に幅広く使用されていたこともあり、細菌自体が抵抗性を持つようになってきました。
また同時に薬剤の開発も進み、現在ではこれらを単一で使用する頻度がかなり低くなっています。
最近ではマクロライド系のジスロマックが多く使われるようになってきました。
他のビブラマイシンやグレースビットなどの抗生物質は、一定期間内服し続けなければならない条件に対して、ジスロマックは1回の服用だけで効果が約90%といわれています。
クラミジア菌が増殖する際に行われる蛋白合成を阻害する能力をもっている薬剤です。
ジスロマックは腸管から吸収された後、時間をかけて体内を巡回し白血球に入り込み、クラミジアに感染された細胞付近で放散するという特徴を持っています。
クラミジアは決められた用法でしっかりと内服治療を続ければ、治療可能な病気です。
異変を感じた方や、クラミジアのご心配のある方は躊躇せずに、新宿の当院泌尿器科へご相談ください。